最後の晩餐が描かれている教会 サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会はイタリアのミラノにあり、

世界文化遺産に登録されています。

元々は1469年にミラノ公によって造られたゴシック様式の教会です。

しかし、ミラノ公は慎ましい造りに納得がいかず、ルネサンス建築に

改築するように命令しました。

またミラノで最も美しく、贅沢な建築物でならないと考え、

1494年にレオナルド・ダ・ヴィンチへ最後の晩餐の

絵を描くように依頼しました。

ミラノ公は食堂に最後の晩餐を描くように言いました。

ダヴィンチは絵を描いては修正し、ただ眺めるだけの日もあり、

何日も要し考えながら描きます。

当時の壁画はフレスコ画が主流であり、

漆喰が乾燥する前に描いて、乾燥させつつ絵の具を壁面に

定着させていきます。

一気に描かなければならない技法と彼のスタイルは

合っていないため、ダヴィンチはキャンバスに描く方法と

同じ方法に描き方を変えました。

壁画には合っていない描き方であり、食堂に使われていた部屋で

湿気も多く、完成直後からひび割れなどが入っていました。

ダヴィンチはその後、一度絵を塗り直しましたが、

ミラノを後にしてしまいました。

その後、壁画がある部屋は馬小屋となったり、2回もの大洪水を受け、

幾度となく修復が行われてきましたが、1999年に

長い時を経て、最後の晩餐が蘇りました。

そんな最後の晩餐が置かれていく教会は、絵の保存を優先し、

教会への入場制限を設けています。

2ヶ月前から予約が可能ですが、世界中の人が予約をするため、

早めの予約が必要です。

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