最愛の妻に捧げるタージ・マハル

タージ・マハルはインドにある世界文化遺産です。

タージ・マハルは美しく宮殿のように見えますが、実は霊廟です。

ムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが

妻ムムターズ・マハルのために造りました。

皇帝は妻をとても愛しており、子供を14人もうけました。

しかし1632年に妻が産褥熱によって死亡してしまいます。

妻は遺言で『後世に残る墓』を残しました。

そのため、皇帝はタージ・マハルを22年かけて造りました。

タージ・マハルはなんと全て大理石でできています。

タージ・マハルの名前の由来についてです。

これを読んで、気が付かれた方もいらっしゃいますか?

名前の由来は妻のムムターズ・マハルからきている説があります。

ムムターズ・マハルは皇帝の父親、第4代皇帝ジャハンギールから

賜った名前であり、

ペルシャ語で『宮殿の王冠』という意味だそうです。

地元の人から『ビービー・カー・ラウザ』と呼ばれている。

『ビービー』とは貴婦人に対して親の込めた呼び方です。

なので『ビービー・カー・ラウザ』は

親愛なる貴婦人の廟園と言われています。

その後シャー・ジャハーンはタージ・マハルの反対側に対をなすように

自分の黒い霊廟を造ろうとしましたが、

国の財産を使い果たし息子に囚われてしまい、

叶うことはありませんでした。

幽閉された城内から妻が眠るタージ・マハルを眺めては泣いたそうです。

彼は39歳という若さでしたが、髭が白くなっていました。

タージ・マハルは白い大理石でできており、

とても美しいですがそれだけではありません。

ほとんど左右対称です。

唯一左右非対称なところがあります。

それは妻の棺桶の横にシャー・ジャハーンの棺桶が置かれていますが、

棺桶の種類が違うため、ここだけ非対称なようです。

しかし、最後には隣に寄り添うように安置さてよかったですね。

タージ・マハルの夕焼けはとても有名ですね。

紫やピンク色に染まった空が白いタージ・マハルをピンク色に染めて、

とても幻想的な姿を見ることができます。

昼のタージ・マハルも綺麗ですね。

水色の空に白く輝くタージ・マハルはとても爽やかですね。

最後に

シャー・ジャハーンの第三皇子の息子アウラングゼーブ果敢な性格で皇位を狙っており、

兄と戦い皇帝の座を手に入れました。

第五皇帝のアウラングゼーブはシャー・ジャハーンを幽閉した。

タージ・マハルは左右対称をとても重要視していますが、

アウラングゼーブの憎しみにより、シャー・ジャハーンの棺桶は非対称にされたようです。

その後、アウラングゼーブの妻も産褥熱によって亡くなった。

そしてアウラングゼーブは父と同じように妻のために

タージ・マハルに似せた建築物を『ビービー・カ・マクバラー』を造りました。

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